全100話
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第1話 千年に一度の帝
紀元前221年、秦は相次いで韓、趙、魏、楚、燕、斉の六国を滅ぼした。
中国史上初めての中央集権統一国家である。
秦の王、えい政は自らを始皇帝と名乗った。
紀元前219年、41歳の始皇帝は泰山に登り封禅の儀を執り行った。 -
第2話 雲をしのぐ意気
紀元前218年、始皇帝は東へと巡行し、現在の河南省博浪沙へとさしか
かる。この時、驚愕すべき事件が起こった。
もと韓の国の貴族であった張良が徒党を組み鉄槌を以て一行を襲った
のだ。 -
第3話 阿房宮と驪山
始皇帝は六国の全ての兵器を接収した。
同時に咸陽に六国の宮殿の複製を造営する。一番大きなものが
「阿房宮」。華やかで美しく豪華なものが「驪山園」と呼ばれた。これらは
秦王朝の統治が千年万年続くことを願って作られたものである。